従来から現在までの睡眠薬の種類の違い

ルネスタとロゼレムとシートに入った白い錠剤

数多くの種類がある睡眠薬ですが、系統にも違いがあることを知っていますか。

従来の睡眠薬に多かった、副作用が強くて依存性も高いというイメージは半世紀以上前に主流となった種類の睡眠薬が影響していたのです。

現在は異なる系統の睡眠薬が主流となっていますが、従来の睡眠薬とはどう違うのか紹介していきます。

バルビツール酸系(デパスやラボナなど)

半世紀以上も前の1950年代に主流となった睡眠薬で、GABAに働きかけながらも他の作用も多くありました。

結果的に中枢神経全般に作用することもあり、呼吸機能などさまざまな影響を及ぼす危険性が高いことから現在ではほとんど不眠の治療には用いられなくなっています。

ベンゾジアゼピン系(ハルシオンやリスミーなど)

現在主流となっている睡眠薬のひとつで、1960年代に開発された系統です。
GABAに作用する点は従来のバルビツール酸系と同じですが、他への作用がほとんど見られないとして、危険性が大きく改善されました。

ただし作用の強さから、物忘れや依存性は多少あるとされているため服用の際は注意も必要です。

非ベンゾジアゼピン系(アモバンやルネスタなど)

非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬
ベンゾジアゼピン系の高い効果を得ながら、副作用をさらに軽くすることに成功したのが、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。

1980年代に作られたあと現在まで、ベンゾジアゼピン系と並んで広く用いられています。一過性のものから慢性的な不眠症まで幅広い治療に適している睡眠薬です。

※ただしアモバンの有効成分ゾピクロンは現在規制されているため、エスゾピクロンの有効成分ルネスタが主流となっています。

メラトニン受容体作動薬(ロゼレムなど)

これまでのGABAに作用してきた睡眠薬とは異なり、睡眠ホルモンであるメラトニンの受容体を働きかけことで脳を睡眠モードに切り替えてくれます。

そして自然な眠気を引き起こしてくれるのです。
中枢神経ではなく、不足しがちな睡眠ホルモンを摂取することによる効果が得られるため、比較的緩やかな不眠改善作用をもっています。

オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラなど)

GABAに作用するのではなく、覚醒ホルモンであるオレキシン受容体の働きを抑制することで、覚醒モードから睡眠モードに切り替わりやすくしてくれるのです。

メラトニン受容体作動薬同様、自然な眠りに導くことで身体への負担も軽減されている睡眠改善薬といえます。

睡眠薬の種類は系統をもとに大きく分類されていて、ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系・メラトニン受容体作動薬とオレキシン受容体拮抗薬では、一過性もしくは慢性的な不眠であるかによって、適した睡眠薬を選びましょう。